ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

ベランダを飛び出してーEnjoy!おにぎり収集△編ー

久しぶりに盆栽の大先輩Fさんのお庭へお邪魔してきた。

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いつも見頃の盆栽を選んで飾っておいてくださる

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ずらり並ぶ盆栽たちー。すごいー。

お変わりない様子に一安心したのだが、お邪魔する前日のこと、今年一年お世話になったお礼にお茶でもとルピシアに赴いた。

何がいいかなあと店内をうろうろしていると、「何かお探しですか」と店員さんに声をかけられた。お世話になっている大先輩へのお礼だと伝え、一緒に選んでもらうことになった。いろいろ悩んだ末、結局は定番の日本茶に落ち着いたのだが、そこで店員さんが「缶のラベルを変更して、ラベルにメッセージを印字できますがどうですか?」と提案してくれた。あ!とひらめいた私。

Fさんは今、国道標識、通称「おにぎり」を撮影して集めることに夢中になっていらっしゃる。風化していい色になった標識を「焼きおにぎり」と言うのだとメールで教えてもらって、上手いこと言う!と笑ったものだった。そんなことを店員さんに説明し、なので「おにぎり収集を楽しんでくださいね!」と入れたい!と前のめりで話した。すると店員さんが「文字数が多くて入らなさそうです…」と申し訳なさそうにおっしゃる。ふうむ、どう短くしようかと考えあぐねていると、一緒になって考えてくれていた店員さんが「少しラフな感じになってもいいですか?『Enjoy!おにぎり収集』なんてどうでしょう?」と。「いいっ!すごくいいっ!むしろそっちの方がいいっ!」と即採用した私。「わあ、絶対喜んでくれますよー!それに、お茶の缶におにぎりのメッセージってリンクしてて粋!」「おにぎりにはあったかいお茶ですもんね!」と2人で大いに盛り上がった。で、出来上がったラベルがこちら。

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メッセージの最後におにぎりをイメージして△を入れたのも店員さんのアイデア。なんて茶目っ気のある方なんでしょう!だいぶ好きになってしまった♡  

Fさんにはラッピングされた状態でお渡ししたので、メッセージへの反応は見られなかったけれど、奥様と2人で笑ってくれてるといいな。Enjoy!おにぎり収集△

それにしても、Fさんはいつも何かに夢中になって取り組んでいらっしゃる。そして、いつもそれをすごく楽しそうに話してくださる。素敵だなあと思う。来年もまた、いろんな夢中を聞かせてもらいたいものだなあ。

 

ベランダ棚場の秋

このところ石の記事が続いたが、私にとっての石って?私の求める石って?と考え始めるとどうにもおかしなテンションになる。妄想力をたくましくしなくちゃいけない!と変なスイッチが入るみたい笑。やはり、ここは一度、石との距離を置くのが賢明と思われる。一方、おかしなテンションで石!石!と騒ぐ私をよそに、ベランダ棚場の子たちは粛々と綺麗な秋色に染まっていった。その地に足ついた姿、尊敬します。

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ほんのりと色付くウメバチバンダイソウ。

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西洋カマツカ。実はうっすらとリンゴ風味で美味しかった。

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ヤマモミジとシロシタン 。シロシタンはコナカイガラムシにやられて、実はたったの一つ。

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オトギリソウ。下の葉っぱから順に赤く色付いて最高に綺麗だった!

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イワシデ。黄色から夕焼け色に。最高に綺麗だったー!!

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ミセバヤパイセン(日高ミセバヤ)。貫禄!

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豆鉢虹の玉の紅葉。かわゆい。

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カエデと旭山桜の葉っぱ。

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ベランダ棚場の秋。

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朝霧草。綺麗な色合いに見入ってしまった。


棚場の子たちの変化を全部見てあげたいと思うけれど、きっと見逃してるなあ。

 

余談コーナー。宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」を繰り返し聞いている。真冬だけど。これまでに耳にしたことはあったけれど、じっくりと聞いたことはなかった。

YouTubeでたまたま流れてきて、何とはなしに聞いているうち、ジワジワと染みてきて、すっかり掴まれてしまった。宇多田ヒカルが人間活動をするとのことで音楽活動を休止し、母親を失い、子の誕生を経て、活動再開に向けて第一に制作したのが、この「真夏の通り雨」なんだそう。「ずっと止まない雨に、ずっと癒えない渇き」とただただ悲しいと歌っているのがいい。通り雨なのに止まないのがいい。染みる。名曲。

 

 

 

ベランダを飛び出してー道草紅葉さんぽ編ー

少し前になるけれど、森見會のHさんと第2回道草さんぽに出掛けてきた。第1回目は柴又を散歩したが、今回は水元公園。季節がら、雑草はあまり観察できなかったが、木々の素晴らしい紅葉を堪能するお散歩となった。

金町駅からバスに乗る。「バスって一緒に乗ったことあったっけ?」「陶芸体験の時乗ったような」「あー、乗った乗った!」「友達と乗るバスっていいよね」なんて軽く話してあったまったところで、とびきり楽しみにしている団子虫の話を聞いてもらおうと「話、していい?」と聞くと、「あ、石でしょう?笑」とHさん。「ブログ読んでくれたのー?!そっち先に話す?いい?」と団子虫はちょいと横に置いて”私の石が欲しい”話からスタート。まあ、盛り上がる盛り上がる!いきなりエンジン全開で妄想の大海原へ漕ぎ出した私たち。バスの中だけでは収まり切らず、降りてからも石!石!と盛り上がった。「堤真一さんみたいな石って思ったけど、いつも見つめられたら緊張するかな」「堤さんだと、パジャマでだらけてるところとか見せたら失礼かも」「温水さんみたいな石がいいんじゃない?」「あー、安心する!」「でも、安心しすぎて存在を忘れそう?」「でも、堤さん、関西出身でノリがよさそうだから、だらけててもいい感じでツッコんでくれそう」「うんうん。やっぱり堤さん石がいいね!で、温水さん石も欲しいねー」とか、もう好き勝手にワイワイ話した。この時点では堤さん石と温水さん石で一旦落ち着いたのだが、散歩の最後、土壇場で大逆転ホームランを放つ人物(私の石の候補)が現れたのだ。それが誰かは記事の後半で…。

水元公園ってほんとに広大。広すぎて全部は回り切れなかった。それでも、秋色に染まった木々を堪能して大満足。黄色や赤やオレンジや茶色に染まった葉っぱたちが、澄み切った青空を背に風に揺られてチラチラと舞い、時折クルクルっと回転したりする。「いいねー。綺麗だね。可愛いね」「秋の色はいいね」などしみじみと話した。木の実や秋色の葉っぱもたくさん拾った。

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f:id:ayumitt:20211208160034j:plain(写真の画角が全部一緒だな。。もっと寄ったり引いたりしなくちゃ。。)


もうそろそろ帰ろうかとバス停に向かい始めると広い野原に出た。そこでHさんが教えてくれた話がよかった!新しく開けた、まだ環境が整わない厳しい土地に他の種に先駆けて発芽するものがあって、それらをパイオニア種というのだそう。おお、かっこいい!パイオニア種!先駆者!とびきり楽しみにしている団子虫に使えないかしら…パイオニア種…世界の始まり…ゴニョゴニョ…。

よく歩いて重くなった足でバス停まで辿り着き、金町駅に無事帰還。美味しそうなおはぎをお土産に買い、コーヒーとケーキで締めのお茶。そこで、私の石の候補にこれ以上ないぴったりの人物が、蘇る昔の記憶とともに颯爽と現れたのである!大逆転ホームランを放った人物!それは、かつて森見會が御用達にしていた喫茶店のマスターです。いつも変わらぬ姿でお店にいてくれて、変わらぬ声で「いらっしゃいませー」と迎えてくれて、安定の美味しいコーヒーをいれてくれて、マスターから話しかけてくることはないけれど、こちらから話しかけた時には優しい笑顔で気さくに答えてくれる。森見會のメンバーで話していても、視界の端に見え隠れするマスターの働く姿に安心した。私はマスターが大好きだった。(あ、ご健在でいらっしゃるけど、私が引っ越して気軽に行けなくなったので過去形)私の石はマスターだ!マスターみたいな石!マスターストーンと出会わなくちゃー!!

Hさんと「これだ!これだよ!マスターストーンだよ!」「マスターお元気かな。マスターに会いたい!」と散歩の疲れもふっ飛ぶくらい最高潮に盛り上がる中、お名残惜しくも解散となった。はあ、楽しすぎる一日だった。Hさん、めっちゃありがとう!いつまでもこんなふうに、妄想の大海原へと漕ぎ出しては日常に戻るのが大変になっていたいものだなあ。楽しい妄想が世界を救う。

そして、マスターストーンに出会いたいなあ。とはいえ、こんなギラついた気持ちで探しに行っても出会えるはずがないのだ、絶対!もっとさりげなく、出会うべくして出会うのだ。でも。。マスターみたいな石って一体どんな石なの…?出会ったとして分かる自信あるの…?と自分に問いかけてみたりして笑。揺れる乙女心(乙女と言い切る)。

 

私のマスターストーンにいつか出会えますように。。

 

今回も一度寝かせて読み返した。またまた変なテンションになってる笑。本当はもっと深みのある文章を書きたいし、深みのある人になりたいのだけど。。でも、私ったらなんだかとても楽しそう笑。それにしても、どうして石の話になるとこうなるのだろう?石はなぜ私をこうさせるの?なんなの!?笑

 

私の石が欲しい

BSプレミアムの「希少誌道」という番組で、鑑賞石専門誌(「月刊愛石」)が取り上げられると知り録画して見たのだが、これが大変面白かった!石の種類、愛で方、見つけ方、台座の作られ方などなど、石の魅力を浅く広く知ることができ、私のような石の素人にはとてもありがたい内容だった。その中で、私の胸にグサリと刺さる言葉があった。石を愛する女性として登場された方の「石に選んでいただけるような人でありたい」という言葉。石に選ばれたいってどんな感覚なの…?味わいたい…その感覚…!

(「私の石が欲しいメーター」上昇!ピピピ。)

その後、盆栽の先輩であるCさんにも石番組があるそうだとお伝えしていたので、感想を送りあったりする中、私が「探石に行きたくなりました!」と言うと、「そう簡単には見つからないよー笑。まずは本で軽く勉強してみてはどう?古い本の方が面白かったりするよ」と教えていただいた。

早速、図書館のオンラインシステムで水石関連の古い本を5冊予約した。図書館から予約本の準備ができた旨のメールが入ったので赴くと、予約していた5冊のうち3冊が本棚受け取りではなくカウンター受け取りになっている。なんで?と不思議に思いながらカウンターで尋ねると、「お待ちくださーい」と事務所に戻って行ったスタッフさん。少しするとめっちゃでっかい図鑑みたいなゴツい本を3冊エッサホイサと運んできて「こちらになりますー」と笑顔でおっしゃる。「えーーーっ!こんな大きい本だとは!あはははは〜。これは持って帰れませんね!ここで読んで行きます。あはははは〜」と笑いが止まらなくなってしまった私。なんとか笑いを堪えながら、重たい水石本を抱えて読書スペースに移動した。そして、めっちゃでっかい紙を一枚一枚うやうやしくめくり、素人が見ても凄いと思う名品の数々を眺めた。

本の後半に大藪雅孝さんという画家の方が寄せた「愛するわたくしの石達は」という文章が掲載されていた。これがとてもグッとくる文章だったのだ。ビビッときた一文をかいつまんで紹介させていただくと、

「水やりのついでに水をかけたり、時折頭をなでてやるくらいで特別可愛がってはいないけれど、彼等(石達)は庭や棚や部屋の片隅にいつの間にか自分の安住の地を見つけ、いつも黙って私を見つめ、それぞれに安らいでいる」

というような事が書かれていた。石にいつも見つめられてるってどんな感覚なの…?味わいたい…その感覚…!

(「私の石が欲しいメーター」また上昇!ピピピ。)

そのほかにも、「人間や動物や植物のようにうつろいやすく、はかないものに対して、石の不変不動の姿勢は悟りきった禅師と向かい合っているようで、心を内省と自覚に導いてくれる」というようなことも書かれていた。確かに私の棚場の子たちはいつどうなるか分からないからとても心配で、でも、お花が咲いたり紅葉したり、とびきり素敵な変化を見せてくれる。そんな移ろいと儚さがあるからこんなに愛おしく思うのだろう。その対となるような不変不動の石の存在。おお…あったらいいのかも…私をいつも変わらず見守ってくれる石…!

(「私の石が欲しいメーター」またまた上昇!ピピピ。)

今すぐ探石に行きたい。運命の石と出会いたい。とはいえ、どこの河原に行けばいいのかも分からないし、無計画に行ってもさまようだけという話も聞いたし笑、急騰した石への想いはいったん胸の奥底に秘めておくことにした。

探石行で見つけた愛石をお持ちの方と話す機会があったら、その愛石との出会いについて聞いてみたい。いつどこでどうやって出会ったのか。つまずいておっとっととなったその視線の先に転がっていたとか、遠くでなぜかそれだけ光って浮かんで見えたとか、ひたすら泥臭く地道に探して見つけたとか、なんとなく気になって持ち帰ったらだんだんとなくてはならない石になったとか。とにかく、愛石とのエピソードを聞いてみたい。

 

私の石、いつか出会えたらいいな。

 

一度寝かせてから読むと、我ながら「そのテンション、大丈夫?」と聞きたくなるな笑。でも、いいや、これで笑。夢中になって盛り上がっている様というのは傍から見ると滑稽に映りがちなものなのだ。

ベランダを飛び出してーやさしさに包まれたなら編ー

盆栽風の小さな緑を育て始めてからずっと教室などには通わずにいる。ベランダでひとり、あれも可愛い、これも可愛い、みんな可愛い!と盆栽風の小さな緑たちとゆるーく付き合ってきた。盆栽と言えなくても私が可愛いと思えればそれでいいと思ってきた。でも、ここへ来て心境が変わってきた。「盆栽の世界」をもっと知りたい、もっと広げて深めたいという気持ちがムクムクと湧いてきたのだ。あと、この先ずっとひとり活動というのはちょっと寂しいな、お仲間が欲しいなと思ったりもして。

そんな流れで先日、お世話になっているMさま率いる会の例会を見学させていただいた。今回のテーマは「盆栽相談」ということで、私もいくつかの鉢を持参した。

用事があり遅れて入ったお部屋では、皆様の盆栽のお悩み相談が始まっていた。ご挨拶もそこそこにドキドキしながら座らせていただいてお話に耳を傾けた。今思えば当然のことなのだけど、お話を聞いていても分からないことだらけ。超緊張していて集中し切れないのも重なってもうチンプンカンプン。その盆栽のお悩みをどう解決して、そこからどこへ向かおうとしているのか、会の皆様はお話に納得して同じ未来を描けているようなのに私には分からない。。どんどん心細くなる中、相談を終えた盆栽が回ってくるのだけど、何をどう見れば良いのかも分からず、なんとなく見て横の方に回す。はあ、切ない。。もっと自分で勉強していれば少しはお話に付いて行けたのではないの?情けなや、自分。。なんて感じですっかりしょぼくれてしまったところで休憩の時間となった。すると、Nさんという女性の方が「この木の説明分かった?一緒に見る?」と一つの盆栽を手に声をかけてくれたのだ。すっかり凹んでしまっていた私に差し伸べられた超、超温かい手!緊張、心細さ、情けなさ、私の入り乱れた感情はここで一気に溢れ出してしまい、なんと泣いてしまったのである。「うううう・・・Nさん、お優しい・・・優しすぎます・・・うううう・・・」(書きながら「ああ、穴があったら入りたい・・・」となっています笑)

Nさんは優しく丁寧に教えてくださった。もう女神様、私の女神様!その後、私の持参した盆栽の相談も受けた。今すぐやった方がいいこと、春になったらやった方がいいこと、私ひとりでは分からなかったことをたくさん教えていただいてとても勉強になった。そして、会は終了となった。会のお一方が「よかったら持って帰ってね」と持って来られた苗木や地板を皆さんが選んでいる中、私は荷物をまとめていると、「好きなのあったら選ぶといいよ。早い物勝ちだよー」と優しく声をかけてくださる皆様。『あかん、また泣いてしまう・・・優しさが滲みすぎる・・・』となりながらも、流石にもう泣くわけにはいかぬと必死に堪えて「ありがとうございますー」と必死に答えた。半分くらいの方がお帰りになったところで、Mさまに見学させていただいたお礼と泣いてお騒がせした謝罪、諸々の相談をさせていただき、来月も参加したい旨をお伝えして退散した。

帰りの電車の中、Cさんという女性の方にお礼のLINEをすると、「次の時も駅で待ち合わせて一緒に行こうか?」と優しいお返事があり、また泣いてしまいそうになった。緊張で気持ちが昂っていたからか、皆様の優しさが滲みすぎる1日だった。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

それにしても、暑苦しく思われないように気をつけたいと思っていたのに、暑苦しいを通り越してちょっと面倒なイタい人になっていそうだ・・・。はあ〜あ〜(苦笑)

ハマボウの紅葉

我が家にはハマボウの鉢が2つある。小さい鉢のハマボウちゃんは2019年に公民館のミニ盆栽講座(先生はこのブログに何度も登場している盆栽の大先輩Fさん)を受講した時に作ったもの。大きめの鉢は講座を受講した後に盆栽屋さんで購入したものだ。丸っこい葉っぱが赤く染まると嘘みたいに可愛くて、去年はベランダで思わず「わあ…」と小さく叫んだものだった。

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去年のハマボウさんとハマボウちゃん

 

そして、今年のハマボウさんとハマボウちゃんはというと。

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葉っぱも増えて大きくなった。そして、今年は赤だけでなく、オレンジや黄色にも染まってなんとも愛らしい色合いになった。思いつく限りの秋色集めてみましたって感じ。

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これには大いにときめいた♡朝、ベランダに出て、丸い葉っぱを色とりどりに染めたこのハマボウが目に飛び込んできたらどうなるでしょう?「ちょっと!ちょっとー!なんちゅう可愛いらしいことになってるのー!信じられないー!!」とそりゃもう大騒ぎです。鉢を両手で包んで、その可愛すぎる姿を思う存分眺める。この独り占め感。うふふふふ、です。

でも、紅葉が始まるとそれは落葉が近いことを意味するわけで。1週間もしないうちに1枚、また1枚とはらはら落ちてゆく。紅葉の姿のなんと短きことかと切なくなるが、その儚さがよいのだ。染みる。

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本当に可愛かったよ。また、来年も可愛いハマボウの紅葉に会えますように。

ベランダを飛び出してー秋雅展に行ってきた編ー

小品盆栽の展示会「秋雅展」に行ってきた。見応えたっぷりの席飾りが3フロアに渡ってずらりと展示され、外には売店もたくさん並ぶ小品盆栽の大イベント。上野グリーンクラブで4日間に渡って開催されるが、私は初日と土曜日の2回参戦した。

初日は、先日盆栽大野さんへ遠足に行った時にお知り合いになった方々とご一緒させてもらえた。ありがたすぎるよー。皆様長く盆栽をされているので、いろんなことを教わりながら席飾りを見られたし、売店では樹を選ぶポイントも色々と教わることができ、とても刺激的だった。盆栽に限らず、展示を見たり、お買い物する時はもっぱらひとりだけれど、みんなでワイワイできるのもやっぱり楽しいなあと思った。

初日は光国という一重の梅を購入。ご一緒した方の「梅は一輪咲いただけでもいい香りがするよー」とのお言葉にときめいて決めた。後は鉢をいくつか。

2回目の土曜日はひとり参戦だったが、現地でMさまにお会いでき、楽しい盆栽エピソードなどなど聞かせてもらえておもしろかったー。思えばこの一年ほどで、物凄い勢いで盆栽の輪!が広がっているなあ。おもしろいくらいにどんどんどんどん広がっていく。それは自分がそっち方向に動いているからだとは思うけれど、動くとちょっとした嬉しい偶然が乗っかってきて、行っていいよと後押ししてもらえているような感覚がある。たくさんの出会いに心から感謝しつつ、大事にしていきたい。暑苦しく思われないように気をつけながら笑。

話を戻して。土曜日はズミ、岩オモダカ、岩ダレと鉢をまたいくつか購入。ズミはお花も赤い実も可愛いくてお迎えしたいと思っていたのだ。嬉しいな。そして、こちらも欲しかったヒトツバ系の草、岩オモダカと岩ダレ。これらを使って渋かわいい鉢を作りたいなと思っている。

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ヒトツバ系にはいろんな種類があるみたいだが、以前松濤園で見た、おそらく「獅子頭ヒトツバ」が忘れられずにいる。今にもウネウネニョロニョロと動き出しそうな魅力的なフォルム。いつか出会いたいものだなあ。

 

来年の秋雅展の頃、私はどんなふうに盆栽と関わっているかな。自分で自分が楽しみだ。