ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

ベランダを飛び出してー柴又道草さんぽ編ー

友達4人で「森見會」という名の会を結成している。結成してもう12年が経つ。結成当時は3人だったのだが、2016年にめでたきことがあり、1人増えて4人となった。会の掟は「くだらないことに一生懸命」である。そう決めて結成したわけではないが、気付けば「そうあらねばメンバーである資格なし!」という暗黙の了解がなされている。あんな阿呆にこんな阿呆、これまで実にさまざまな阿呆をやってきた。誰も羨ましがらないに決まっているけれど、森見會の阿呆ぶりを披露したい。でも、どれもとっておき過ぎて一つなんて選べないし、かと言って、森見會の歴史を一から話していたら何日かかりますかという話だ。ここは森見會のムードを少しでも感じ取っていただけることを期待して、結成5年9ヶ月のころに我らがリーダーが書いてくれた文章を紹介させていただこうと思う。はい、どうぞー!

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コッペパン?森見さんのサイン?なんか、、、よく分からないしくどくどしい、、、で?ベランダを飛び出して柴又に散歩に行った話なんじゃないの?いつ始まるの?」という声が聞こえるような・・・?そうそう、そうなんです!そんな(どんな?笑)森見會のメンバーであるHさんと道草さんぽに行ってきたのである。Hさんは今「道草家」として雑草を愛でたり食べたりの活動をしているので、色々と教えてもらおうという算段で♪

柴又駅からまずは帝釈天。ここの彫刻を見るたび「いつか絶対に木を彫る!棟方志功みたいに彫りまくる!」と心に誓うのだけど、誓うばかりでなかなか実行に移せていない。でも、いつか絶対に彫る!雑草を探しに土手へ移動する前に、おそば屋さんでお昼ご飯。Hさんには約1年ぶりに会ったもんだから、あれもこれも聞いて欲しくて「あっ!ごめん!もう一個聞いてもらっていい?」と仮に嫌と言われたとしてもどうせ話すのに一応断りを入れては何個も話した笑。いいよいいよと聞いてくれたHさん。ありがとう、心から!

 

さあ、本日のメインイベント!土手に移動して雑草探しスタートよ!

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■出会えた草

カヤツリグサ、イノコヅチ、アレチハナガサヒメジョオン(食○)、カタバミオオジシバリ、ススキ、コセンダングサセイタカアワダチソウ(食×)、シロザ(食○)、ウシハコベハキダメギクチカラシバ、エノコロソウ、スズメウリ、イモカタバミ


ああ、楽しかった!あごが痛くなるくらいに笑った!Hさん、ありがとう!道草家としてのこれからの活動をとっても期待してる!リーダー、くどくどしいって言ってごめん!あとで弁明する!って書いてる私も今日はなかなかくどいですね。たまにはこんなのも、ね。

 

我ら森見會とこれを読んでくださった物好きな?皆様に、ほどほどの栄光あれ!笑

ようこそ!我が家のベランダへー可愛いくて笑ってしまう編ー

I LOVE 盆栽」という本で見て、ずっとお迎えしたいなあと思っていたハリガネカズラをついにお迎えできた!やっほう!

先日、九霞園にお邪魔してお庭を散策していると、両手で抱えないといけないほどの大きな平べったい鉢に細かい緑が分岐しながらモジャモジャと広がっているのを発見。「こ、これはもしや!ハリガネカズラですよね?!欲しかったんですー!でも、、、こんなにはいらないのですが、、、」と園主さんに訴えましたら、ありがたいことに少しを分けていただけた。感謝しきりでございます!カタバミチドメグサの混ざり具合も私的に最高のバランス!

 

帰宅して、ハリガネカズラ用に一緒に購入したあけぼの園の鉢に入れてみたら・・・。

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か、可愛すぎるー!思わず笑ってしまう可愛さ!これまで、鉢を持って眺めながら「可愛いなあ」とつい声に出てしまったことはあるが、「あはははは!」と声に出して笑ってしまったのは初めてのことかも笑。なんなんだろうか、この笑ってしまう可愛さは。完全に私のツボです。

 

我が家のベランダに来てくれて本当にありがとう。これからもその可愛すぎるお姿でクスッとさせておくれよ。

最近のベランダミニトピック(秋色の候編)

9月に作ったナガエコミカンソウとカタバミの鉢。いわば雑草盆栽です。ナガエコミカンソウはちっちゃなお花とちっちゃなミカンみたいな実を付けながら、少しずつ身長を伸ばしている。草と石と鉢、全体のバランス、色合いがすごく好み。大好き。

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ちっちゃいユキノシタの豆鉢。夏のあいだは元気のない様子だったけれど、秋になって生き生きとし出した。とても嬉しい。

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大好きなウメバチバンダイソウの鉢。待ち焦がれていた白いお花が咲いて、とても可愛いことになっている。小さな鉢の方には実はマメヅタも入っているのだが、ウメバチバンダイソウの葉っぱとすっかり馴染んでしまっている。可愛い。

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余談コーナー。お友達からオススメしてもらって読んだ本、小山田咲子さんの「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」。これがものすごく良かった!序文を鴻上尚史さんが書いていらして、序文でもう泣いてしまった。なぜ泣いてしまったかは書かずにおくけれど、この本は彼女が20代前半に書いた500本のブログの一部をまとめた本である。もう、ブログとは思えないほどに素晴らしい文章の数々。心に留めておきたい言葉がいっぱい。読み進めるにつれ、彼女の前向きで明るくて強いように見えて、ものすごく臆病で繊細で儚げなところが大好きになっていた。いよいよページが少なくなってくると、読み終わってしまうのが悲しくて、図書館で借りていたので延長もして大事に大事に読んだ。自分や人の心の奥底を見つめるって怖いけれど、知りたい。知ったとしても、本当のところを理解することは難しい、でも分かりたい。そんなまっすぐにぶつかろうとして揺れ惑う気持ちが見えるから、彼女のことが信用できるし、好きになってしまったのだと思う。あと、直感を大事にしていそうなところも好き。考えすぎちゃうとどんどん純粋な思いでなくなってしまう感じがするから。すっかりいい大人になってしまった私だけれど、20代前半の咲子ちゃんの言葉に愛と勇気と優しさをたくさんもらった。図書館で借りていたのでちゃんと本を購入した。これからも咲子ちゃんの言葉を聞きたくなって、その度にこの本を開くことになるのだろうと思う。

長寿梅三が素敵

2020年2月にお迎えした長寿梅。長寿梅三(ちょうじゅうめぞう)の名で親しまれている。私からだけに。なぜ梅三かというと、我が家で3つ目の長寿梅だから。1鉢目は2018年の大盆栽まつりで購入した長寿梅。2年のあいだ一度もお花が咲かず、ついには大ピンチに陥り、盆栽の大先輩Fさんに助けを求めたけれど結局は枯らしてしまった涙。2鉢目はFさんに助けを求めた時に、Fさんが整理した根を植えてくれた根伏せ長寿梅。こちらも結局、芽は出なかった。。そして3鉢目、昨年2月に盆美の売店で購入した長寿梅がこちら、長寿梅三です。

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春と秋にお花がぽつぽつと咲いていたが、この秋はこれまでで一番たくさんの蕾がついた!梅三、すごいー!素敵、素敵ー!ちょうど真ん中のお花が最初に咲いてとっても綺麗だったので、気合を入れて写真を撮った。ゴツゴツした枝に鮮やかな朱色のお花が映えてとても綺麗。今年の春頃、土の中に埋まっていた根っこの部分を少し表に出してみたのだが、よい表情になっているような気がする。はあ、嬉しいな。

ようこそ!我が家のベランダへー感謝の気持ちを伝えたい編ー

昨日は、日本小品盆栽協会東京支部の秋の親睦会に参加させてもらい、盆栽大野さんにお買い物に行ってきた。私は会員ではないのだけれど、支部長さんであるまことさん(ブログを通してお知り合いになっていただいた)が、よかったら〜とご案内くださったのだ。ありがたすぎるー!大野さんでお買い物もしたかったのだけど、何よりまことさんにお会いして感謝の気持ちを直接伝えたかったので、緊張するけれど参加させてもらうことにしたのだ。

盆栽大野さんに行くのは3回目なのだが、毎回なぜか同じルートで行けない。今回は最後、藪の中、蜘蛛の巣を突き破りながら走ってなんとか辿り着いた。この方向感覚のなさ、どうにかしたい。

盆栽大野さんの入り口に自転車を止めると、参加者の皆さんのワイワイと楽しそうな声が聞こえてきた。近くにいた方に、モジモジしながら「支部長さんはいらっしゃいますか?」と声をかけ、まことさんと初対面。まずは軽くご挨拶をし、貢ぎ物をお渡しすることに成功。でも、感謝の気持ちは伝えられなかった。。どうしよう。。さすが支部長さん、お忙しそう。チャンスを窺うのよ!そして掴むのよ!ずらり並ぶ可愛い盆栽たちを物色しながらもチラチラと様子を窺う私。そして、まことさんがお一人になった時、今だ!とサササーっと移動して、私が盆栽活動をする上でどれほど感謝しているかを一方的に暑苦しくお伝えした。私はすっかり満足したけれど、まことさんはどうだったろう笑。

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お土産にくださったコーヒーフレッシュ鉢に入ったダルマホトトギス。奥に蕾が控えてます!

ミッション完了!あとはゆっくりとお買い物を楽しんだ。以前から欲しかったアオツヅラフジとツタを購入。そういえば両方とも垂れ下がる系だな。とっても素敵!アオツヅラフジは雄雌別株とのことで雄木も購入。来年は実を付けられるといいなあ。

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参加者の皆さんの半分ほどがお帰りになり、私もお暇しようかなと思ったところ、近くで女性の方がひとり盆栽を物色していらした。思い切って「今、話しかけてもいいですか?」と声をかけた。とっても優しくて気さくな方で、思わず調子に乗って話しまくってしまう私。流れで連絡先も交換してくださった。あ、ありがたすぎるー!これまで盆栽のイベントなどにはひとりで参戦してきたけれど、そのうちご一緒させてもらえるかもしれないような雰囲気に、「わあ!わあ!どうしよう!嬉しい!でもちょっと緊張する!でもでもやっぱり嬉しい!」と私の心の中は大騒ぎなのであった。

 

はあ、参加してよかった!楽しかったな。

ベランダを飛び出してー秋桜編ー

ベランダ盆栽にハマる以前からの趣味が写真を撮ること。最近は撮り歩くこともなくなってしまっているが、桜と紫陽花と秋桜だけは毎年撮っている。中でも、夕暮れ時に撮る秋桜がセンチメンタルで最高に好きだ。今年もいつもの場所のいつもの秋桜を撮りに行った。

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満足です。

ようこそ!我が家のベランダへー盆栽の神様編ー

過ごしやすい気候になって、モゾモゾと活動し始めた私。熊木園という盆栽園に初めてお邪魔した。とっても素敵な盆栽園で大好きになったのだけど、そこで購入した雅バラにまつわる大騒動、どうかひとつ聞いてやってください。

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初めて訪れた熊木園。足を踏み入れると奥様が「ご自由にどうぞー」と超優しい笑顔で出迎えてくださった。入ってすぐの空間には、古典的なものから自由でアートなものまでバラエティ豊かな盆栽たちが心地よさげに並んでいる。そして、奥にはたくさんの苗、苗、苗。以前から欲しかった雅バラの苗がたくさんあったので一つ選んだ。お会計をしたあと奥様が「お時間あったらお茶どうぞ。甘いものもあるわよ。」とお茶と手作りの栗かのこを出してくださった。ええーっ!感激!冷たい麦茶しみ渡るー。手作り栗かのこ甘さちょうどいいー。んー、最高!奥様とゆるゆるとおしゃべりを楽しんでいたら、ミニ盆栽界で超有名なHさんのお話になり、「ぜひお宅にお邪魔させてもらうといいわよ!今から行ってみる?電話してあげるわね」と早速電話してくださって、Hさん宅にお邪魔することになった。

購入した雅バラを持って自転車でひた走る。途中、コンビニに寄ってお手洗いを借りた。そこで事件が起きた。お手洗いの中のフックに雅バラが入った袋をひっかけたまま忘れてしまったのだ・・・!Hさん宅に到着してからそれに気付いた私。やってしまったー!でももう、目の前にHさんはいらっしゃるし、雅バラは帰りに取りに行くことにして、Hさん宅のちっちゃくてかわいい衝撃の盆栽たちを楽しませていただいた。

Hさん宅を後にして、忘れた雅バラを取りに行こうと思ったけど、そういえばどこのコンビニだか思い出せない。レシートがあれば店舗名を確認できるけれど、お手洗いを借りただけで買い物をしなかった。それに、iPhoneのバッテリーがほぼない。電動自転車のバッテリーも心許ない。これはもう一旦帰宅して、iPhoneと自転車のバッテリーを充電しながら、雅バラを置き忘れていそうなコンビニに片っ端から電話をすることにした。でも・・・。熊木園からHさん宅までGoogle Mapsでルートを確認しながら行ったのだが、Google Mapsを見返しても自分がどのルートを通ったのか皆目分からないのだ・・・。うえーん。私の雅バラは何処・・・??とりあえず、この辺かなあと思うコンビニに片っ端から電話をしたものの「そのような植木鉢はありません」との回答ばかり・・・。はあ、もうどうしたら・・・。

こうなったら、もう一回熊木園の近くまで行って、そこからHさん宅を目指してみようと自転車を走らせてみた。だけど、記憶にある景色が出てこない。おかしい。一体全体、私はどこをどう通って熊木園からHさん宅に行ったの?確かに辿り着いたけど?

電動自転車とはいえ足はパンパンだし、何よりも自分の不甲斐なさにほとほと嫌気がさして気力がゼロになってしまい、もう、あきらめて帰宅することにした。家に着いて、私の雅バラはどこでどうしているのか、まだお手洗いの中にいるのか、まさか捨てられちゃったり・・・?せめて、植物好きの人に拾われていたらいいな・・・などと思いが巡り涙が滲んできたところに一本の電話が!!!

セブンイレブン○○店ですけれど、植木鉢を探してらっしゃる方の番号で合ってますか?」まさか!まさか!まさかーーー!?「はいっ!そうですっ!」「うちのオーナーが先ほど来て、□□店に植木鉢の忘れ物があると言ってました」「えええええーーーー!本当ですかーーー!嬉しすぎるーーー!奇跡だ!奇跡が起きたーーーー!今から迎えに行ってきます!電話くださってありがとう!本当に本当にありがとう!このご恩は一生忘れませんっ!」と半泣きでほぼ叫びながら話して電話を切った(笑)

足はパンパンだけれど、雅バラとの感動の再会のために必死で自転車を漕いだ。漕ぎに漕いだ。足がちぎれたっていい!(いや、ちぎれたら漕げない)セブンイレブン□□店が見えてきた!そうそう!この景色!このコンビニ!転がるように店内に飛び込んだ。息を切らしながら店員さんに「う、うえきばちのっ・・・!」と話かけると、「あー!ハイハイ」と奥から私の雅バラが入った袋を持ってきてくれた。うううう、感動の再会!もう二度と離さないから!と袋をひしと抱きしめる私。店員さんも「よかったですねー!」と嬉しそうに言ってくれた。「オーナーさんにくれぐれもよろしくお伝えください。本当に喜んでいたと!」そう言って私は、このお店への感謝の気持ちとしてお金を落とすべく買い物をした。

 

盆栽の神様っている、絶対。