ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

ベランダを飛び出してーやさしさに包まれたなら編ー

盆栽風の小さな緑を育て始めてからずっと教室などには通わずにいる。ベランダでひとり、あれも可愛い、これも可愛い、みんな可愛い!と盆栽風の小さな緑たちとゆるーく付き合ってきた。盆栽と言えなくても私が可愛いと思えればそれでいいと思ってきた。でも、ここへ来て心境が変わってきた。「盆栽の世界」をもっと知りたい、もっと広げて深めたいという気持ちがムクムクと湧いてきたのだ。あと、この先ずっとひとり活動というのはちょっと寂しいな、お仲間が欲しいなと思ったりもして。

そんな流れで先日、お世話になっているMさま率いる会の例会を見学させていただいた。今回のテーマは「盆栽相談」ということで、私もいくつかの鉢を持参した。

用事があり遅れて入ったお部屋では、皆様の盆栽のお悩み相談が始まっていた。ご挨拶もそこそこにドキドキしながら座らせていただいてお話に耳を傾けた。今思えば当然のことなのだけど、お話を聞いていても分からないことだらけ。超緊張していて集中し切れないのも重なってもうチンプンカンプン。その盆栽のお悩みをどう解決して、そこからどこへ向かおうとしているのか、会の皆様はお話に納得して同じ未来を描けているようなのに私には分からない。。どんどん心細くなる中、相談を終えた盆栽が回ってくるのだけど、何をどう見れば良いのかも分からず、なんとなく見て横の方に回す。はあ、切ない。。もっと自分で勉強していれば少しはお話に付いて行けたのではないの?情けなや、自分。。なんて感じですっかりしょぼくれてしまったところで休憩の時間となった。すると、Nさんという女性の方が「この木の説明分かった?一緒に見る?」と一つの盆栽を手に声をかけてくれたのだ。すっかり凹んでしまっていた私に差し伸べられた超、超温かい手!緊張、心細さ、情けなさ、私の入り乱れた感情はここで一気に溢れ出してしまい、なんと泣いてしまったのである。「うううう・・・Nさん、お優しい・・・優しすぎます・・・うううう・・・」(書きながら「ああ、穴があったら入りたい・・・」となっています笑)

Nさんは優しく丁寧に教えてくださった。もう女神様、私の女神様!その後、私の持参した盆栽の相談も受けた。今すぐやった方がいいこと、春になったらやった方がいいこと、私ひとりでは分からなかったことをたくさん教えていただいてとても勉強になった。そして、会は終了となった。会のお一方が「よかったら持って帰ってね」と持って来られた苗木や地板を皆さんが選んでいる中、私は荷物をまとめていると、「好きなのあったら選ぶといいよ。早い物勝ちだよー」と優しく声をかけてくださる皆様。『あかん、また泣いてしまう・・・優しさが滲みすぎる・・・』となりながらも、流石にもう泣くわけにはいかぬと必死に堪えて「ありがとうございますー」と必死に答えた。半分くらいの方がお帰りになったところで、Mさまに見学させていただいたお礼と泣いてお騒がせした謝罪、諸々の相談をさせていただき、来月も参加したい旨をお伝えして退散した。

帰りの電車の中、Cさんという女性の方にお礼のLINEをすると、「次の時も駅で待ち合わせて一緒に行こうか?」と優しいお返事があり、また泣いてしまいそうになった。緊張で気持ちが昂っていたからか、皆様の優しさが滲みすぎる1日だった。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

それにしても、暑苦しく思われないように気をつけたいと思っていたのに、暑苦しいを通り越してちょっと面倒なイタい人になっていそうだ・・・。はあ〜あ〜(苦笑)