ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

小さな世界ができた

前回はどんより曇り空な記事を書いてしまったけれど、暑さが和らぐとともにだいぶん復活。過ごしやすくなって、ベランダにたくさんいられるのが何より嬉しい!

久しぶりにじっくりとベランダを探検すると、とある鉢にナガエコミカンソウが生えてきているのに気付いた。去年、初めて我が家のベランダにお目見えしたお客さまだ。コミカンソウという名前通り、小さな花が咲いた後に小さな蜜柑みたいな実が付く。高さは50センチくらいにもなって、アーティスティックな姿に感動したものだった。そのこぼれ種から発芽したのかな。

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去年のナガエコミカンソウ

細丸っこい葉っぱを連ねた小さな木のような姿を見ていると、「あっ!あのあけぼの園の鉢が合うに違いないー!」と思い付き、さっそく作業開始。ナガエコミカンソウを入れて、カタバミを添えて、苔も撒いた。めっちゃ楽しくなってきて、石も置いてみよう!と並べ始めるも、置けども置けどもピンと来ず、最後はもう投げやり気味にえいえいえいと並べて完成とした。笑

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鉢の色や模様からか古代な雰囲気がしていいなあ。全体の色合いも好き。

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この小さな鉢の中だとナガエコミカンソウはどんなふうに育つだろう。窮屈かな?控えめに育ってくれるかな?様子をうかがいながら楽しませてもらおう。

 

余談コーナー。先日、陶芸家である小沼寛さんの展示を見に、とあるカフェへ行ってきた。自転車で片道1時間ほどの旅。小沼さんの奥様は私が好きな盆栽家の加藤文子さんである。

カフェに入ると小沼さんと加藤さんと女性の方がテーブルで談笑されていた。その女性の方を見てビックリ!少し前に盆栽町でお話させていただいた方だったのだ!目が合って、「先日はどうもありがとうございました!」と話しかけると、私のことを覚えてくださっていて、「ここ空いてるわよー」とそのテーブルに誘ってくださったのだ。なにこの状況!敬愛すべき御三方に囲まれて夢のようなんですけれど!ドキドキしながらアイスコーヒーを注文し、ドキドキしながら自己紹介をし、ドキドキしながら相槌を打ち、ドキドキしながら質問したりした。たくさんお話させていただいて、もう胸がいっぱいになってしまった。

もちろん展示もじっくりと見させていただいた。小沼さんが「作りたい形があった訳ではなくて土をいじっているうちにこうなった」とおっしゃっていた作品たちがものすごくグッときた。不思議な形をしているけれど、どこかの森で生きて動いていそうだった。加藤さんとはツーショット写真も撮っていただいた♪なんと撮影してくれたのは小沼さん!ふふふ〜。私の宝物がまた一つ増えた。いつか必ずや那須にある創作の地へお邪魔しよう。

 

余談が長い。