ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

縮まった梅三との距離

我が家には長寿梅の鉢が3つある。一つ目は2018年に初めて買った盆栽の一つで、2年のあいだ一度も花が咲かず、今年の春に大ピンチに陥ったが、盆栽の大先輩Fさんのおかげで少しずつ元気を取り戻していると思われる長寿梅一。二つ目は長寿梅一を植え替えした時に、Fさんが整理した根を植えてくれた根伏せ長寿梅。そして、三つ目が今年の2月10日にお迎えしたこの長寿梅。盆栽仲間の2人と盆美を訪れた時に共同販売所で購入した。

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長寿梅三

購入して2年になる長寿梅一は一度も花が咲かず、ついには大ピンチに陥らせてしまった。これまではこの子がいるから他に長寿梅はいらないと思ってきた。でも、あの赤く小さいお花(しかも四季咲き)を我が家で見たいという気持ちは寄せては返し、寄せては返ししていた。そんな折に、盆栽仲間と盆美に行くことになり、共同販売所で小さな蕾らしきものを付けた長寿梅たちを眺めているうち、お迎えしたい気持ちがフツフツと湧いてきて、抑えられなくなってしまったのだ。長寿梅一のことがチラチラと頭をよぎるし、盆栽棚のスペース問題もあるしと悩んだのだけど、結局購入を決めたのだった。

 

そうして我が家にやってきた長寿梅三。何となく長寿梅一に対しての後ろめたさがあり、眺める時間は長寿梅一より短めにしていた。それでも、長寿梅三は元気いっぱい。小さな蕾はどんどん膨らんで開花し、あちこちから顔を出した新芽もあっという間に大きくなり、枝はすっかり葉っぱでいっぱいになった。

 

すごいなあと眺めていたら、枝と枝がくっついて、ギュウギュウ押し合って痛そうに見える箇所があるのに気づいた。購入時は心の葛藤に忙しくて気付かなかった。

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しばらくそのままにしていたのだが、どうしても気になるので、針金を掛けて隙間を作ることにした。トゲで指をチクチク痛めながらも、ゆっくりと慎重に掛けてみた。隙間が空いた。ちゃんと効いているのか不安だけど、夏頃に針金を外せるか確認することにしよう。 

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この一件で、長寿梅三との距離が一気に縮まったように思う。ところで「長寿梅三」は「長寿梅 三」で、三は3つ目という意味の三なのだが、書いているうちに「長寿 梅三」という名前に見えてきた。うめぞうと心の中で呼ぶことにしよう。梅三さん、改めましてよろしくお願いします。