ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

折り合いがつかない気持ち

私はただ盆栽を持っているだけで、盆栽をやっているとは言えないと思う。

 

日々お水をやって、施肥と消毒とちょこっと剪定をするくらい。そんな、盆栽を迎え入れて3年目の新人だけれど、お世話をしながら「やっぱり大地に根を張りたいのではないかい?」と思ってしまう。小さな鉢で小さく育てられ、時には針金で形を矯正される。付き纏う「人間のエゴではないか?」という思い。

 

盆栽の美しさに感動して始めた盆栽だけど、いざ始めてみると、芽が出て、葉っぱが増え、枝が増え、冬には葉を落とし、また芽が出てくる。そんな木の変化を間近で見られるのが何より楽しい。木ってすごいなと心底思う。そんな木に対する敬意の気持ちから「大地に根を張りたいですか?私んちでいいんですか?」と問いかけたくなるのだ。

 

経験を積んで、知識と技術が身に付いて、少しは自信が付いてきたらそんな風に思わなくなるのかしら。

 

そんな折り合いのつかない気持ちを抱えながらも、盆栽を持ってる新人3年目として、日々お世話を楽しんでいる。