ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

古本のノスタルジアな匂い

以前、中村是好さんの「小品盆栽」という本を古本で購入したという記事を書いた。それ以来、結構な頻度でちらちらと読んでいるのだけど、この本、古本独特の郷愁を誘ういい匂いがする。本を入れるカバーが付いていて、これを函(はこ)と呼ぶらしいのだけど、この函がやばい。

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本を函から取り出したら、まず、空になった函の中の匂いを嗅ぐ。カビ臭さに甘い匂いが混じったいい匂い〜。で、カビ臭さは分かるとして、この甘い匂いは何なんだい?調べてみると、こちらのサイトに、

本がもともと持つ化学物質が、光、熱、そして湿気に触れることで分解され「揮発性有機化合物」(略:VOC)が、空気中に放出されます。VOCが放出されることにより、あの不思議と落ち着く、古書の匂いが漂い始めるのです。

とあった。本に含まれていた化学物質によって匂いが違うそうで、アーモンドの匂いだったりバニラの匂いだったりするらしい。「小品盆栽」はバニラっぽいかなあ。ちょっと古本屋さんに行きたくなって近くにあるか調べると、口コミで、「店主が優しい」「店主が気さく」「店主が面白い」とお店のご主人が絶賛されている古本屋さんがあった。これは行かねばなるまい!

 

山香ばし(ヤマコウバシ)はいい香りがすると聞いた。どんな香りだろう。そして、冬になっても葉が落ちないのだそう。少し前に盆美の展示で蜘蛛が降りてきてフフフとなった木だし、気になっている。あと、富士ブナとイワシデも気になっている。次は渋いのをお迎えしたいなあ。これからお迎えする子はじっくりと選びたい。