ベランダの木日記

ベランダで盆栽(とは言えない和風の鉢植え)などを育て始めて4年目の新人です

モヤモヤと石菖の香り

去年、公民館で盆栽と植木鉢作りの講座があって、鉢が作れることと受講料のお安さに惹かれて参加し、黒松と長寿梅と石菖の寄せ植えを作った。でも、、ずっとこの寄せ植えに愛情を注げずにいる。。この半年、じっくり見ることもなく、ただただお水をあげるだけの毎日。。なんかごちゃごちゃしてしまっているからかなあ・・・って、どんな盆栽を作るのかも知らずに講座に参加したのは私だし、ごちゃごちゃに作ってしまったのも私で、寄せ植えに入っている子たちは何にも悪くないのだ。うう、胸が苦しい。。ダメだ!なんとかしたい!もっと好きになりたい!

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そんなことで、寄せ植えをやめようと思った。黒松と長寿梅を別々の鉢に独立させたい。この寄せ植えを作って半年しか経っていないけれど、根っこをいじらずに植え替えるなら大丈夫かな?やっちゃおうかな?と頭をよぎった。でも・・・。それでなくても、愛情を注げずにここまで来て、さらに私のわがままを通して植え替えるというのは大変申し訳なく思った。ここは、分厚くなった苔を剥がして撒き苔して、施肥して、黒松の手入れも頑張ってみて、距離を縮めてから来春に植え替えるとしよう。うん、そうしよう。鉢は多肉に使いたい♪

 

鉢の隅っこに植わっていた石菖はうまく掘り出せそうだったので独立させた。で、古い葉っぱを取ってお掃除していたら!めっっっちゃいい香りがするーーー!たまらんーーー!作業の手が止まってしまうわ。芳香成分は菖蒲と同じなんだそう。菖蒲の精油でも買ってみようかな。

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ずっとモヤモヤしていたけれど、方針が決まってスッキリ。嬉しい。

最近のベランダミニトピック

フウロソウを真横から撮ったら、いつもと違ってとても力強く見えた。葉っぱがモリモリ。元気そうで嬉しいな。

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ヒナソウのお花はそろそろ終わりに近づいている。でも、この枯れゆく姿がいいな。心に沁みる。

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草もの寄せ植えはとても賑やかになってきた。タチツボスミレがすごい盛り上がり。今年が1年目だからあと2年か3年植え替えしないでおいて、初めての根洗い仕立てにチャレンジしたい!ワクワクドキドキ。

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ウメバチソウの葉っぱが可愛かったので、葉っぱが可愛い鉢を集めてパチリ。良き眺めかな。

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乙女ギボウシの姿がとても好きだ。毎日、わりと長めに見つめてしまう。去年はお花が見られなかったのだけど、気になって葉っぱをかき分けてこそっと奥を覗いてみたら、蕾のようなものがいくつか見えた!楽しみだなあ。テカリダケキリンソウも去年お花が見られなかったのだった。今年はどうなの?どうなの?盆美の販売所にあったテカリダケキリンソウはもう咲いてたよ?と軽くプレッシャーかけたりして笑。

 

余談コーナー。美容院でのお話。もう5年くらい同じ美容院に行っているので、美容師さんともいろんな話をするようになった。先日も話し込んでいたら「ayumitさん、邪念を捨てるべし!ですよ。」と一言。かっこいい。惚れ惚れする。そうだ、邪念を捨てるべし!だ。

ヤマモミジーズの芽摘みと剪定

今年から「盆栽を作っていく」ことを始めることに決めたので、モシャモシャになってきていたヤマモミジーズも積極的に芽摘み(ハカマ取りも)と剪定をしている。手探り感満載だけれど、やってみないことには始まらない。新芽がどこに付いていて、どう動いてくるのか、剪定したところがどうなっていくのか、よくよく観察していこうと思っている。

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あらゆる方向からじっくり見つめて、どうなると素敵だろうとイメージする時間はとても楽しい。公園を通る時も、モミジがあれば立ち止まり観察したりして。中村是好さんの著書に書いてあった「盆栽はひたすら木に教わり、木の特徴を生かして自然に作ってゆくこと」。どういうことだか実感としてちっとも分からないけれど、この言葉を胸に刻んでやっていきたい。この小さいヤマモミジたちにたくさん教わろう。

 

余談コーナー。こちらの記事に書いた盆美の企画展。週ごとに盆栽が入れ替わって最後の展示を見に行った時のこと。盆栽が変わるとまた新鮮な気持ちで見られるなあと山香ばしの木を見ていたら、葉っぱの隙間から一匹の蜘蛛が糸をつたってスルスル〜と降りてきて、止まったと思ったら「やべっ!」って感じで慌てて登っていってまた葉っぱの隙間に隠れた。「今の〜!ふふふふ〜」ってなった私の気持ち、伝わりますでしょうか。可愛すぎた、あの蜘蛛。

香丁木と小鳥と女の子

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香丁木のお花が咲いたら、KIMURA&Co.さんのフェーヴと一緒に写真を撮る!と決めていた。お花の咲き具合を見計らうのが難しく、タイミングを逃した感があるけれど可愛いわ〜。満足。苔蒴くんが1本ミーアキャットのごとく出ているのも私的にはポイントです。

 

自分でも盆栽に添える人形を作ってみたいと思って、先日、石粉粘土を買ってみた。岡本太郎の午後の日みたいなのがいいなあと思ったけれど、いきなりそんなオリジナリティ溢れるものを作れるはずもなく笑。改めて午後の日を写真で見たら、なんとも言えず愛らしくてニマニマしてしまった。いつでもこんな顔をしていたいものだな。粘土、まずは小鳥さんを作ってみようかなあ。

 

結局、買いました。

以前、「日日是好日」という記事で書いた中村是好さんの「小品盆栽」という本。私の背中をめっちゃ押してくれたありがたき本。図書館で借りて返却してからも、図書館に行った時にはちょろっと読んで励まされていた。

そんな折、私が好きな、盆栽をとてもおしゃれで素敵に撮っていらっしゃる方のサイトを遡って見ていた。そうしたら!「小品盆栽」の本を撮った写真が出てきたのだ!しかも、立てかけた本に桜が少し被さって素敵なの!おおお、この方も持ってるんだー!私も欲しい・・・私も欲しいー!となって中古のものを探して買いました。これで、いつでも励ましてもらえる!偶然、同じ日に届いた盆栽ピンバッジも一緒にパチリ。

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盆栽の育て方について書かれた本はたくさんあるけれど、盆栽とともにある人生の喜びについて、こんなにみっちり書いてある本にはこれまで出会わなかった。私も(「も」というのはおこがましいが過ぎるけど笑)盆栽とはいえない和風の鉢でも真剣に、全力で愛でる日々をこれからもずっと送っていきたい。それにしても、私の好きなサイトの方、最近は更新されていなくてとても寂しい。こういうことありますね。もっと見せてもらいたいのになーってこと。仕方ないけれど寂しい。。

シロシタン咲いてます

先日、記事に書いた高さ2センチほどの挿し木シロシタンのお花が咲いた。本気だった。親シロシタンのお花よりも小ぶりで可愛らしいー。

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で、これはそのままにしておくと実までいくの?そこまではしんどかろうから花がらを摘んであげた方がいいの?どうする?明日から毎朝相談ね。何か合図おくれー。

 

親シロシタンも可愛らしい白いお花をどんどこ咲かせている。はあ、愛らしいなあ。

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我が家のベランダ棚場は緑が濃くなり、お花も次々に咲いて、とてもいい季節。 先日、AirPodsを譲り受けたので、音楽を聴きながら朝の水やりをしている。なにこれ、最高。もうずっとベランダにいられるわ。この頃、自分がどんどん浮世離れしていくような感じがして怖い…笑。まあ深く考えず、現実とベランダ(ベランダも現実だけど笑)をふわふわと行き来しよ♪いよいよ、ベランダ用プレイリストを本気で作らないとなー。

カリン3兄弟と私の盆栽道が始まる

去年、盆栽の大先輩Fさんから数種の木のタネをいただき、実生にチャレンジした。発芽したうちのカリン3本のお話。

ベランダ盆栽生活4年目とはいえ、鉢の数がぐんと増えて本腰が入ってきたのは去年から。いよいよ今年から「盆栽を作っていく」ことを始めることにした。実生2年生のカリン3兄弟がそれぞれにぴょんぴょんと芽を伸ばしていく姿を見ていて、「よし、心を決めて向き合おう!」と決めた。そう決めたのには、ありがたすぎる人や本との出会いがあって、背中を押してもらえたのも大きかった。とっても感謝です!

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「今日から私と一緒に盆栽を目指すんだよー。」とドキドキとワクワクを入り混じらせながらの芽摘み。長い道のりの最初の第一歩。決意が重すぎるかな。。でも、そのくらい真剣です。

 

余談ですが、我が家のベランダ棚場の鉢を数えてみた。草や木の和風の鉢(挿し木の鉢も含む)が74鉢、多肉やサボテンの鉢が48鉢あった。74鉢か〜。ちょっとパンチ力にかける気がするな。どうせなら3桁に乗せたいな。